語学学習をしている人なら一度は聞いたことがあるであろうアプリ、「ハロートーク(Hello Talk)」
ハロートーク自体は出会いを目的とした使い方は禁止しています。
が、飽くまでも友達作りの一環としてなら、実際に会うことを禁止されてはいないので、そんなつもりはなかったけど何度も会っているうちに恋心が芽生えた。
こんなこともあるでしょう。
だって人間だもの。
好きになる気持ちはコントロールできませんよね!
そこでこの記事では、
- ハロートークで実際に付き合った人っているの?
- ハロートークで好きな人ができたらどうするべき?
- ハロートークで出会った人と付き合うメリット
- ハロートークで出会った人と付き合うデメリット
- どんな流れで付き合うことになったのか
などについて、実際にハロートークがきっかけでフランス人と付き合った筆者がお話したいと思います。
ハロートークで付き合った人っているの?
と聞かれたら。
はい、付き合いました。私です。
となるわけですが、冒頭でもお話したようにハロートークは本来語学学習のためのアプリであって、出会い目的のマッチングアプリではありません。
私も一応弁解しておくと、「外国人の彼氏欲しい!」と思って登録したわけではなく、フランス語を学びたくて登録し、紆余曲折あって現在の彼氏と出会い、お付き合いすることになるのですが。
まずはハロートークで好きな人ができた場合、どうするべきか?
からお話したいと思います。
私と彼が実際にどんな流れで付き合うことになったのか、についてはなかなか壮大なストーリーがあるので、ご興味ある方は最後までお付き合いください(笑)
ハロートークで好きな人ができた場合の対処法
今まさに、ハロートークでいい感じの人がいるけど付き合っても大丈夫なのか不安に思っている、という方。
私なりの気をつけるポイントをお伝えします。
1.まずは会ってみる。ただし昼間に
ハロートークでいい感じになっている、と言っても、まだ会ったこともないのに猛烈アプローチを仕掛けられている、という場合。
そんなことある?
と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ハロートーク利用者なら実際に経験されている人も多いのでは?
わたしも実際ありました。
そのお話も彼との馴れ初めの部分で書いているので、気になる人はこのまま最後まで読み進めるか、そのあたりまで飛んでみてください(笑)
そのお相手の方が会える距離に住んでいるのであれば、まずは会ってみることをお勧めします。
いくらメッセージでやりとりしていても、会わないことには何も始まらないというのが私の持論です。
ただし、昼間で、人通りの多いところにしましょう!
これはネットでの出会いであるが故の、最低限のマイルールです。
そして初めての人と会うときは、私はすぐ連絡のつく仲の良い友達に、その相手の顔写真と名前、どこで会うのかの位置情報は必ず教えていました。
「●時から△△でこの人と会うんやけど、もし●時になっても私から連絡なかったら何か事件に巻き込まれたと思ってな」
という感じです。
やり過ぎと思う方もいるかもしれませんが、自分の身を守れるのは自分だけ。
何かあってからでは遅いので、できる限りの配慮はしてから会うようにしていました。
2.Instagramを教えてもらう
実際に会ってからでも、会う前でもどちらでも良いですが、インスタの交換もマストでしていました。
これは、もし気になっている人がロマンス詐欺師などの場合、本人かどうか見極めるため。
もう1つ、今やインスタは世界で使われているので、大抵の人はアカウントがあって、日々の何気ない投稿をしているはずなので、過去の投稿を見ると大体の人と成りがわかるからです。
怪しい人(遊び目的、成りすまし、詐欺)や、何かやましいことがある人はインスタを教えたがりません。
まあ、詐欺師の場合はそのインスタの投稿すらも全部実在する人物をコピーして成りすましてたりするんですが、ハロートークが一発目の窓口の場合はインスタの中身まで作り込んでいない場合が多いです。
インスタのDMがきっかけでいい感じになっている人の場合は要注意ですが、上記の理由により、ハロートークがきっかけの場合は問題ない人であれば普通に教えてくれるはず。
教えてくれて、問題がない人でも全然投稿してなくてどんな人か分からん、ということもあるのですが、まずは「普通に教えてくれるか」がポイントです。
2人だけじゃなく、友達にも会わせてみる
実際にもう何度か会ってる場合。
お互いの友達を紹介し合えるか?というのも、本気か遊びか見極めるポイントになるかと思います。
遊び目的の場合、その場限りの関係を求めてるはずなので、自分のテリトリーには必要以上に踏み込ませない人が多いです。
それと同様に、こちらの友達にも特に会いたがりません。
日本人と違って、基本的に海外の人は、カップルでお互いの友達と仲良くするというのは割と普通のこと。
あなたに本気度が高ければ高いほど、むしろこちらの友達とは仲良くしたがります。
ハロートークで出会った人と付き合うメリット
上記の3点を通して、良い関係を築いている場合は、もう別にハロートークがどうとか関係なくあとはその人と付き合いたいのか、付き合えるのか、が問題になっている頃だと思います。
それに関してはじっくりご自身でその人と向き合うしかありません。
付き合えそうならおめでとう!
付き合えなさそうなら…頑張って!
なのでメリット、というと言い方はアレですが…
私的には、
・こちらの語学力が上がる(元々そのためのアプリだしね)
・相手も日本が好きで日本語を学ぶために登録してるので、日本語がある程度できる人が多い
・なのでこちらが日本語しか話せなくても何とかなる場合も…
といった点でしょうか。
やっぱり言語にまつわるメリットを感じます。
ハロートークで出会った人と付き合うデメリット
メリットを挙げたのでデメリットも書いておこうか、と思ったのですが。
特にありません!(笑)
マッチングアプリにしても、ハロートークにしても言えることなのですが、どんな出会いだとしても良い人もいれば変わった人、遊び目的の人はいます。
なので先ほどの「好きな人ができた場合の対処法3点」を突破してて結果お付き合いしてる場合の、ハロートークがきっかけだからが理由でのデメリットというのは私は思い浮かびません。
ただ、ハロートークで外国人の恋人を作ろうとしている方へのデメリット、という点では、ハロートークはTinder、Pairsなどのマッチングアプリに比べて「本気で語学学習をしている人」か、「出会い厨」「詐欺師」の割合が多く、「本気で恋愛したい人」向けではないことが挙げられます。
外国人の恋人が欲しい!という方は、「Pairs(ペアーズ)」などの方が、「本気で恋愛したい人」の分母は大きいと思います。
ハロートークで付き合った話 〜出会い編〜
ここからは私とフランス人彼氏との馴れ初めについてお話します。
今思えばほんとに色んなことがあったなあ…
きっかけはTinderで知り合った(別の)フランス人Tさん
今から7年ほど前、当時私は5つのマッチングアプリを駆使して、将来の旦那様探しをしていました。(重い)
今までに使ったマッチングアプリについてはまたご紹介したいと思います(笑)
色んなアプリを使い倒し、途中お付き合いした人もいましたが、最終的に辿り着いたのはTinderが1番自分的に使い勝手が良いという結論でした。
そしてマッチングアプリ出戻り何度目かの2019年2月。
それはそれは見目麗しい1人のフランス人男性とTinderでマッチングします。
聞けば彼はモデルもやりつつ、実家のワイン関係の仕事を日本でしているそう。
その人とのエピソードもまたいつか記事にしたいと思っていますが、今日は割愛。
その彼のことはTさんとします。
Tさんは今思えば、THE・フランス人的な人で、特にフランスに対する誇りはとってもあるタイプの人でした。
英語もペラペラなのに、「僕は英語は大嫌いなんだ」と言ってあまり英語を使いたがらないので、会話は彼の拙い日本語、そして私のGoogle翻訳頼りのフランス語で行われました。
この人と真剣にお付き合いするなら、フランス語の習得は必須やん!
ということでフランス語を勉強しようとハロートークに登録したのです。
ハロートークで出来たフランス人の友達
「あなたともっとコミュニケーション取りたいから」と、フランス語を学び始めたことをTさんに伝えるととても喜んでくれ、彼も「日本語頑張る!」と以前より積極的に日本語を使うように。
その頃私たちの関係性は友達上、恋人未満。
これが「デーティング」と言うやつか…!
と身をもって体感中だった私は、ハロートーク内で出来たフランス人の男友達に、色々と相談をするようになっていました。
基本的にメッセージを交わしていくと、必ず「なんでフランス語勉強してるの?」と聞かれます。
その時私は「今気になっている人がフランス人で、彼とフランス語で話せるようになりたいから」と答えていました。
こう答えると、ロマンス目的、出会い目的の人たちはフェードアウトしていき、単純に日本語を学びたい人は話が続くので、結果的に仲良く話せる人は本当に「友達枠」としてお互い見れるので変に気を遣わなくて良いのが楽でした。
(ちなみに、ハロートークは同性からのメッセージも貰いますが、基本的に異性からのメッセージが多いです)
そういう「男友達」の中でも、1番よく連絡を取り合っていたのが後に付き合うことになる現在の彼氏でした。
ハロートークで付き合った話 〜友達編〜
彼とはそんな風に完全に友達としての関係で始まっていて、当時は向こうにも日本人の好きな女の子が。
ハロートーク内でよくお互いの恋愛相談をしているうち、
実際に会って話す?
と言う流れになるまでにはそんなに時間はかかりませんでした。
初めて会ったのは京都のレストラン
彼とやりとりをするようになってから1ヶ月も経たないくらいの、2019年4月。
彼がその時は京都に住んでいたこともあり、彼が予約してくれていた河原町のお店にて会うことに。
文章のやり取りはほとんど日本語で行われていたのですが(フランス語の勉強どうなってんねん)、いざ会うとなるとやはり緊張します。
会話スムーズにできるかな?
話伝わるかな?
とそわそわしながら向かっていたのですが、いざ会ってみても彼の文面から伝わっていたコミュニケーション能力の高さは変わらずで、心配はすぐに安堵に変わりました。
実際会って話してみて、「良い子やなあ」と言う感想はありましたが、お互い好きな人がいる状態なのでそれ以上の感情はその時は湧いてくる由もなく。
その日はお互いの好きな人のことについて話をして、2、3時間で解散したと思います。(うろ覚え)
Tさんに加え登場したSさん
そんな折、ハロートークで私は1人のフランス人男性からメッセージを貰います。
「君は本当にバラのように美しいね!」
のような文章から始まり、とにかく褒め言葉のオンパレードで、褒められて悪い気はしませんが、最初の印象は正直「何やこの人、怪しい…」とどちらかというとマイナススタート。
それでも返事をしたのは彼がイケメンだったからです(おい)
いや、まあ、好きな人はいたとしても、付き合ってるわけじゃなし、イケメンがせっかく褒めてくれてんねんからここはお礼言っとかなな!
と誰に対する何の言い訳やねん、と自分にツッコミを入れながら
「Merci beaucoup!」
と返事をしたのでした。
そこから始まるSさんの猛アピール
Sさんと話をしていくうち、彼は外交官であること、パリに住んでいること、日本が大好きであること、東京に出張で何度か日本に来たことがあること、などが分かりました。
普通に会話は楽しく続く人でしたが、それにしてもちょいちょい挟んでくる「ラブアピール」が割と露光で、例えば
「日本人とフランス人はとっても良い恋人になれると思いマース」
とボイスメッセージを送ってきたり。
ウインクしているドアップの自撮り写真を送ってきたり。
バカンス中に行ったと言うギリシャの海での美しい風景と見事な筋肉のコラボレーションが素晴らしいムービーを送ってきたり。
挙げるとキリがないほど、毎日のように猛アピールは続きました。
最初は「怪しい」だった感情は、途中から「今日は何言うてくるんやろ」の気持ちに変わり、もはやちょっと楽しみにしている自分が。
それでも、Sさんが猛アピールしてくるのが本気なのか、遊びなのか、暇つぶしなのか、ネタなのかはわかりません。
Sさんとはフランス語と日本語半分ずつの割合での会話だったので、本来の目的である「フランス語学習」も出来ていましたし、飽くまでも「イケメンがあらゆる手段で自分を落としに来ている」と言う一種の恋愛ゲームを楽しむ感覚でSさんとのやりとりは続けていました。
Tさんか?Sさんか?
そんな中、Tさんとの関係はというと。
たまに会って、いちゃついて。
メッセージのやり取りは最初ほどなくて。
でも会えば「大事に思ってるよ」と言われ。
デーティングというシステムに理解は示そうとしましたが、そんな関係も3ヶ月以上経ってくるとしんどくなってきます。
特にTさんは気まぐれな性格で、自分の会いたい時は連絡してくるけどそれ以外はこちらがメッセージを送っても既読スルーだったりと、
え?これってセフレと変わんなくない?
という負の感情が、好きよりも勝ってきていました。
片や、会えはしないけど毎日熱烈なラブコールを添えてメッセージをくれるSさん。
気持ちは徐々にSさんへと傾いていきました。
Sさん、日本へ来る
Tさんとの関係はいよいよセフレ認定が下りそうだった頃、2019年6月。
Sさんが東京出張のため、日本に来ることに。
もちろんSさんは「ぜひ東京で会いたい」と。
まあそうなるよね!
今思えばネットでの出会いで、外交官というのも本当かわからない相手に会いにわざわざ大阪から東京に行くなんて。
という感じですが、3ヶ月弱毎日やり取りをしていたので、流石にある程度の人となりは見えた気はしていましたし、猛烈アピールはさておき、普通の会話も楽しく出来ていたので、これは会ってみても良いかもしれん!
と意を決し東京行きの新幹線を予約しました。
彼にTさんとSさん、どっちが良いと思うか聞いてみた
東京にてSさんと会うことは、その頃良き相談相手としてのポジションを確固たるものにしていた彼にももちろん話していました。
「…という状況なんやけど、TさんとSさん、正直どっちが良いと思う?」
と私が聞くと、彼は
「うーーーーん…Tは、ちょっと何考えてるのかわかんないね。
付き合う気が全くない訳ではなさそうだけど、マリからすると今の状況はしんどいよね。
で、Sの方は…正直胡散臭いというか(笑)
イケメンで、面白くて、毎日想いを伝えてきてくれて、そんで外交官でしょ?そんな奴おる?って思っちゃう(笑)
でも、とりあえず会ってみなきゃわかんないけど、会ってみてもその印象が変わらないなら、僕はTよりSの方が人として良い気がするけど…まあ結局はマリがどっちが好きなのか、気持ちが大事なんじゃない?」
という、これ以上ないくらい真っ当なアドバイスをくれました。
「確かにね!ありがとう!とりあえず会って確かめて来るわ!!」
と、彼の後押しもありいざ東京のSさんの元へ。
Sさんとご対面
Sさんとの間にもまあまあ濃いエピソードがあるのですが、ここで話し出すと長くなるので、東京行ってどうだったのか、どんな話をしたのかは今回は全カットして。
結論だけ言うと、楽しかったです。普通に!
そう、普通に。(お察しください)
ただ会ってからも尚向こうの猛アピールの嵐は弱まることはなく、むしろ勢力は増して行きました。
こうなってくると、
気持ちの読めない気分屋セフレ状態のモデル兼ワインセラーTさん
or
パリの一等地在住遠く離れててもそれを感じさせないくらい連絡をくれて愛情もくれる外交官Sさん
と肩書き、条件だけ並べてみると圧倒的にSさんに軍杯が上がります。
でも。
彼の言葉が脳内を木霊します。
気持ち…気持ちなあ…
気持ちだけで言うならTさんなんだけどなあ…
ハロートークで付き合った話 〜5角関係編〜
結局TさんともSさんとも付かず離れずの距離感を保ったまま、季節は夏に。
彼の好きな人、Rちゃん
ここまで私の話ばかりでしたが、彼にもいましたよね、好きな人。
相手は大学4年生の日本人Rちゃん。
彼は私の恋愛相談に乗りながら、ちゃんと自分の恋愛も進めていました。
花火大会が目前に迫ってきたある日、彼はRちゃんに告白するつもりだということを教えてくれました。
「えーーーーまじか!わーーー頑張れーーー!!上手くいくと良いね!」
と、心からの思いでそう伝えたのを覚えています。
そして、いつも話を聞いて適切なアドバイスをくれる彼に何か恩返しはできないかと、Rちゃんとの花火大会デートで浴衣を着て行くのはどうかと提案してみました。
「私が着付けしてくれるお店探して予約までするから、浴衣着て行ったら?」
と言うと彼はとても喜んで、当日もビシッとかっこよく決めた浴衣姿で撮った写真を送ってくれました。
そして肝心の告白はどうなったのかと言うと。
おいおいおいおい、Rちゃんよ。
こんな良い子に告白されといて待ったを掛けるなんてどういうことや!失礼やな!!
と、自分がフランス人2人の間で海藻のように揺れていることは完全に棚に上げて、Rちゃんの優柔不断な態度に憤慨する私を、彼はまあまあ、と宥めながら
と、明るい笑顔を見せてくれました。
パリ行きを即決したAM2:00
彼のRちゃんへの告白からしばらく。
Rちゃんからの返事はまだなのかと私の方が痺れを切らしていた時、彼はと言うと
「いや、もうほんとに、付き合えなくても大丈夫というか。
いい友達でいられたらいいかなって思ってきてる。
だからむしろ振るなら振ってくれた方が気が楽なんだけどな」
と。健気か。
彼は頑張って自分の恋愛に一区切り付けたのに、私はと言うと相変わらずの海藻状態。
Tさんとの関係も進展しないまま、Sさんの愛情表現のレパートリーも100を超えたんじゃないかという頃。
Sさんから何度目かのパリへのお誘いが。
今までにも「いつかあなたをパリの家に招待したい」「来てくれたらいろんなところに連れて行ってあげたい」と言われていたのですが、その時はまだ会った事もないのに何言ってんだ、と思って話半分で聞いていました。
が、その時のお誘いは私たちが東京での普通に楽しいひとときを過ごした後のこと。
まあ、1回会ってるし。
外交官てのも本当だったし、家族の写真も見せてくれて名前も教えてくれてて、お国の仕事してるような人が犯罪犯すようなリスクも犯さないだろうし。
宿泊費浮いてパリ旅行けるなんて超ラッキーなのでは?
上記のようなことが頭を一瞬にして駆け巡った後、
「OK! je vais à Paris !」
と返事をしていました。
その時の時刻、AM2:00。
10月末から11月始めなら長期休暇を取れることを伝え、あれよあれよと言う間にパリ行きが決まって行き、気が付けば関西空港⇔シャルル・ド・ゴール空港の往復券をポチっていました。
ちなみにこの段階で私が話せるフランス語は
「Bonjour!」(こんにちは)
「Bonsoir!」(こんばんは)
「Merci!」(ありがとう)
「Je m’appelle Mari. 」 (私はマリです)
の4つのみ。
そして海外1人旅行経験、無し。
英語?フランス語よりはマシかな(はあと)
と言う体たらく。
夜中のテンションに9割後押されていたので、次の日の朝の私が頭を抱えたのは言うまでもありません。
彼からのまさかの提案
夜中の謎の楽観的ハイテンションで航空券を購入した後で、彼に相談すると。
と流石の彼も目を白黒させていました。
「いや、でもさ、冷静に考えたら私フランス語話せないし英語もままならないし、格安チケットだからパリまで直通じゃないし乗り換えれる気がしないし1人でパリ行くとか無謀だったかも…」
と朝起きて最初に沸き起こった不安をそのまま彼に話すと、まさかの答えが。
……
はい?
「どうせ僕もフランス帰るつもりだったし、一緒に飛行機乗れたらマリも不安減るでしょ。
それに、1人より2人の方が楽しいじゃん。
あと、Rとのデートで浴衣手配してくれたり応援してくれたお礼」
え?
神なの?
てかお礼の規模デカすぎん?
どんだけええ奴なん??
私にとっては有り難すぎる彼の申し出でしたが、そもそも彼は年末年始に2週間ほどフランスへ帰る予定でした。
それを私に合わせて10月末にずらしていいのか。
その上帰りも一緒に帰って来ると言うので、期間も予定の半分です。
「ほんとに大丈夫!いつ帰っても良かったし。
まあ、1週間でも。全然いいよ」
そこまで言ってくれるのなら。
と、お言葉に甘えまくり、彼に同じ飛行機のチケットを取って貰いました。
ちゃっかり席も隣にしてもらって、これで行き帰りの心配はありません。
ちなみに、この時のエピソードを友達に話したことがあって。
いやあんたそれ、どう考えても彼あんたのこと好きやん
彼がいかにいいヤツなのかを力説した後友達に言われた一言でした。
彼は私のことが好きなのか?
「いやいやいやいや!それはないと思う!Rちゃんて子が好きやし。
この前告ってたし。なんか答え曖昧にされてるままっぽいけど
えー?でももう友達でいいかなって言ってるんやろ?今はマリに気持ち行ってるんちゃん?
えーーーーー、いやーーー…そう…か…?
「じゃなきゃわざわざパリ行かんやろ一緒に」
んーーーーでも彼にはSさんに会いに行くってのも言ってるし、なんなら今までの恋愛相談全部聞いてくれとるし。その上で私のこと好きになる?ならんくない?単純にほんまにええ奴説なのでは…
まあな。でも今んとこ聞く限り、TよりもSよりも彼やろ!って感じやけどな。1番良くない?日本に住んでて、連絡もマメで、会ってても楽しいんやろ?ほんで優しい。あたしならそこ行くけどね!
そんなこと言われましても。
でも確かに、最近の彼の態度は友達にする態度より甘いと言うか何と言うか…
思い返せば、私に気があるのか?と思えなくもないことがちらほら…
女友達に「彼はあんたが好き」と言われたことによって、今までは完全に恋愛対象外だった彼が急に輝いて見えるこの現象に誰か名前付けてくれ。
ハロートークで付き合った話 〜パリ旅行編〜
気が付けばパリ旅行も差し迫った9月。
この頃になると、Tさんとはもう殆ど自然消滅状態。(と言ってもそもそも何も始まってもない)
いつまでもどっちつかずでハッキリさせようとしないくせに自分の都合のいい時だけ会いたがるTさんのことはもう諦めよう。
と、私の気持ちも段々と離れていました。
そこへ入れ替わるように浮上してきた彼。
ええ、分かっていますよ。
皆さんが言いたいことは。
気多すぎな、自分。
私は彼のことが好きなのか?
いやいや流石にそれはあかんって。
2人まではもうしゃあないとして、3人目はあかんて。
しかも仲良しの友達よ?
恋愛沙汰に巻き込んでしまったら友情壊れるで?
と、ぐるぐるぐるぐる同じようなことを自問自答する日々。
彼を恋愛対象として意識し始めたあたりから、自分の中での最低限のルールとして、仮に本当に彼が私に気があったとしても、TさんとSさんとのことにけじめを付けないうちは、絶対に彼とはそういう関係にはならない!と心に誓っていました。
しかし、グループで遊んだり2人で遊んだり普段何気ないやりとりを楽しんだりしているうちに、決定的な出来事が起こります。
その日は2人でカラオケに行く約束をしていました。
夜ご飯を食べてからの遅めスタート予定でしたが、彼が京都から大阪に来てくれるので、終電を考えたらそんなに長居はできません。
過ちを起こさないためにも、終電で絶対に帰ってもらわねば。
と、思っていたのに。
気が付けば彼を部屋に招いていた
ここまで読んでくれているあなたならもう大体先は読めるでしょう。
カラオケに行き、楽しく歌っていたはずなのに、蓋を開けてみたら最終的に彼はうちにいましたよね。
ちなみに彼の名誉のために言うと、終電を逃す羽目になったのも、
「えーもうこんな時間かあ〜。バタバタ帰るのもアレだし、せっかく楽しいし、もうこのままオールしちゃう? 途中しんどかったらうち来ればいいし」
と、大学の新入生歓迎会で男の先輩がウブな後輩女子をお持ち帰りする時のセリフのようなお誘いを私がしたからです。
「彼とそういう関係にはならない」と誓いながら、心のどこかで「もういいじゃん、なるようになるよ。彼の出方に身を任せなよ」ともう1人の悪魔な私が囁いてきたんですね…そしてまんまと悪魔に耳を傾けてしまいましたよね…。
最初はテレビを見たりして他愛のない会話をしていたのですが。
気持ちばかりの隙間を空けて隣同士で座っていた私たちの距離は、いつの間にか0距離に。
そして彼は私に、キスをします。
もう、戻れない
キスをした後、私はかき集めれるだけかき集めた理性を総動員してその日はそれ以上の関係に進むのは踏み留まりました。
彼はというと、その日を境に男友達の顔から「男」の顔に。
明らかに今までとは態度が違います。
「好き」こそ言われないものの、文面や会っている時の眼差しから好意はビシビシ感じます。
あーーーーーーーーーやっちまったーーー!!!
それでもパリに行くのか
彼とキスをして以来、私の気持ちは殆どが彼に傾いていました。
初めて会ったときは別に何も思わなかったのに、今は彼を見るとモデルのTさんよりも、イケメンだと思っていたSさんよりも格好良く見えます。
こうなってくるともう彼に恋愛感情があると認めざるを得ません。
そんな状態でパリに行けるのか。
もはや行かない方がいいのではないか。
彼は何を考えているんだろう。
パリまであと1週間を切った頃、思い切って彼に気持ちを聞きました。
うん、そうよね。そりゃそうよね…
「でも、僕は現状マリの彼氏じゃないし、マリの行動を止める権利はない。
TやSの方が先にマリと恋愛関係になったんだし、僕は完全に邪魔者だ」
いやそんなことはないのよ…
うん…そうよね…
…って、
今なんて?
「僕がここで割って入るのはフェアじゃない。
前から約束してたし。
今ここで引き留めて、Sに会わないまま仮に僕と付き合ったとして、後からマリに『やっぱりSとのこと良く考えてみれば良かった』って後悔して欲しくない。
だから会いに行ってきて。
それでTでもなく、Sでもなく、僕がいいなって思ってくれたら嬉しいけど。
でももしSのことがやっぱり本気で好きだな、って思ったとしても、僕たちは友達のままだ。
マリは何も気にすることはないよ」
…なんて出来た人なんだろう
そんな漫画みたいなこという人ほんまにおるんや。
関空で最終決定
彼もああは言ったものの、やはり嫌なことは嫌だったのでしょう。
パリに行く直前、関西空港で「パリへは行くとしても、Sには会わずに、僕の実家に一緒に来てもいいよ」と提案してくれました。
が、彼も2年ぶりのフランスで、家族や友達と会える限られた貴重な時間です。
そこにせめて彼女ならまだしも、「自分の他に2人フランス人とデーティングしてて、そのうちの1人に会いに日本からわざわざパリに来たとんでもねえ女」を連れて家族に会いに行く彼の立場になって考えたら。
もうほんととんでもねえ女だな!!
脳内ではボッコボコに自分自身をぶん殴りながら、結局当初の予定通り、Sさんに会いに行くことに決めました。
シャルル・ド・ゴールで彼に背を向けSさんの元へ
飛行機の中では、映画を一緒に見たり機内食をちょっとずつ交換したり、ハタから見たらきっとカップルで旅行かしら?という2人だったでしょう。
違うんですよ…
私はこの優しい彼につけ込んで、どっちの男がいいのかなあー、なんて天秤にかけてるようなクズ女なんです…
と、この時点でちくちくと罪悪感が襲ってきていましたが、そんなのよりもっと強烈な罪悪感を感じたのは、シャルル・ド・ゴール空港に到着した時でした。
Sさんは空港に迎えに来てくれると言っていましたが、どこで待ってくれているのかはわかりません。
そしてSさんは当然、私は1人で来たと思っています。
彼と一緒に仲良く歩いているところを見られるわけにはいきません。
Sさんといきなり鉢合わせになっても大丈夫なように咄嗟に私は並んで歩いていた彼と距離を取りました。
そしてその次の瞬間、
「マリチャーーーーン!」
と前方から私を呼ぶ声が。
空港の出入り口付近で、私の到着を今か今かと心待ちにしてくれていたのでしょう。
私の姿が目に入るなり、大きく手を振りながらニコニコ笑顔で出迎えてくれたSさん。
後ろで、彼が「あ、じゃあ…」と何か言いかけたような気がしましたが、もう振り返ることはできません。
彼の視線を感じながら、私はSさんの元へ。
「よく来てくれマシタネ!!」
と、ハグ。
通常であればフランスにおいてのこの場合のハグなんて挨拶で、深い意味なんてありません。
ですがその様子を彼に見られている私にとっては、あんなにも気まずくてあんなにも罪悪感のあるハグは後にも先にもあの時だけです。
パリに来て出た答え
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。
そろそろ飽きてきた頃だと思うので簡潔に。
1日目が終わる頃には答えは出ていました。
いや、本当は行く前から出ていたと思います。
それでもその時は、彼にも言われたように、気持ちをちゃんと確かめずにSさんとの関係を終わらせてしまったら後悔するかもしれない。
そう思っていました。
パリまで来て、Sさんに会って、一緒に過ごして。
わかったのは、私が好きなのは彼なんだということでした。
…なんて、綺麗にまとめているようですが、ぶっちゃけていいですか?
Sさんといても、めっちゃつまらんかったーーーーーー!!!!!!!
(何がどうつまらなかったのかも、またいつか…)
ちなみに、Tさんにはこのパリ旅行中にInstagramのフォローを外され、それ以降連絡を取らなくなりました。
ハロートークで付き合った話 〜カップル成立編〜
私がいかに恋多き女(黙れ)なのかはもう十分皆さんに伝わっていると思いますが、彼にしてみても、パリでの私に関する記憶は現時点では「他の男の元に文字通り僕に背を向けて行ってしまった女」です。
これはどうにかせねば。
パリ最後の1日
1日目には答えが出てしまったもんで、残りの6日間はこう言っては何ですが苦行でした。
中途半端にメッセージで「Sといても楽しくない。好きなのはあなたでした」なんて言っても説得力は皆無。
彼も気を遣ってか、Sさんとのことについては何も聞いてきません。
実は元々、日本に帰る日の前日だけ、私が泊まりたかったホテルを彼が予約してくれていました。
そこで改めてちゃんと気持ちを伝えよう。
……
これでもし私が彼でなく、やっぱりSさんが好きだ、となった場合どうするつもりだったんだろうか…
私は別の人が好きなことを、彼が予約してくれた部屋で一緒に過ごしながら話すつもりだったのか…?
いやいや、そんなことにはならないと思っていたから2人で部屋を取ったはず。
それなら逆に、ほんまにSさんに会わんでも答え出とるやん。
無駄に彼の気持ち引っ掻き回さんで済んだよな…
Sさんにも失礼だし…
と自己嫌悪に陥りがらも過ぎたことは仕方ありません。
6日間泊めてくれて、朝ごはんを毎日用意してくれたSさんには感謝はしつつ、私は彼と待ち合わせをしていたホテルに向かいました。
先にチェックインして、彼は後から合流予定。
ちなみにこのホテルは私が前からずっといつかパリに行ったら泊まってみたいと思っていたホテルで、ほんとーーーーーーーーに素敵なホテルでした!!
(実際に泊まったお部屋)
彼も合流し、一旦荷物を置いてパリの街へ2人で繰り出しました。
エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ通りで買い物、クロワッサンの美味しいカフェで休憩、奥さんが日本人というおじいちゃんが営む素敵な便箋がたくさん置いてある文房具屋さん、通りががりに立ち寄ったチョコレート屋さん…
あんなにつまらなかった6日間が嘘のように、たった1日で楽しい記憶に塗り替えられていきました。
(彼とカフェでランチ)
(凱旋門に興奮する私)
(2人で見たシャンパンラッシュ)
その日の夜、ホテルに戻ってから、いよいよ彼とちゃんと話をせねばと身構えていたのですが。
……
あれ?何も聞いてこないぞ。
私は彼の方から色々と聞いてくるかなと思っていたので拍子抜けです。
そうなると何となくこちらからも切り出しにくく、結局パリ最後の日も私の気持ち、今後については話せずじまいでした。
まさかの北京空港で
このまま日本へ帰ってもいいのか?
怒涛の7日間を終え、パリを後にしながらひたすら自問自答します。
別に日本に帰ってからでも話す機会はいくらでもあったと思います。
でも。
お互いの家に帰ってしまう前に、私は私の気持ちをちゃんと彼に伝えないとだめなんじゃないか。
そう思った私は、トランジットで寄った北京空港にて意を決して彼に話を振りました。
「あのさあ…私たちのことなんだけど…」
Sさんに会って、一緒に過ごしてみて、恋人としてやっていきたいとは思えなかったこと。
Sさんといる時よりも、Tさんといた時よりも、あなたといる時が1番自然体で居られて、楽しいこと。
こんなふうに振り回してしまって申し訳ないと思っていること。
そして、こんな私でも、まだ想っていてくれるのなら、あなたと付き合いたいと思っていること。
まとめたらたったこれだけの内容ですが、その時の私にとってはこれらを伝えるのに、かなりの時間がかかったように思います。
そして、私の話を聞き終えた彼の反応はというと、考え込むような素振りで無言。
私の予定では、私さえ気持ちが明確になってそれを彼に分かってもらえたら、何の障害もなく恋人同士になれるだろうと思っていたのでこの反応は想定外です。
想いを伝えようとする過程での緊張と、想像していた反応でない彼にダブルでダメージを喰らい、最終的には泣き出す始末。
我ながらどこまでも面倒臭い女です。
泣き始めた私に驚き、「なんで泣くの?泣かないで」と静かに抱き寄せた彼の表情は分からないまま、頭上から降ってきた言葉は
「うん。付き合おうか」
でした。
ハロートークで付き合った彼とのその後
こうして晴れて北京空港で恋人になった私たちですが、彼があの時すぐに返事をせず、何かに悩んでいたようだったのには理由がありました。
私はてっきり、散々ふらふらして振り回しておいてやっぱりあなたが好きですなんて虫の良い話ないだろ、と怒っているのかと思っていましたが、違いました。
「いやあー僕的には、もちろんマリがもう僕に気持ちがあるんだなーっていうのはパリのホテルで会った時に分かってたし、それはめちゃくちゃ嬉しかったんだよ。
でも、マリにSやTがいたみたいに、僕も色々遊んだりしてた女の子がいたからさ。
僕はマリと付き合うのは、他の女の子たちに事情を説明して、ちゃんと関係を精算してからだなって思ってたんだよ。
なのに急に逆告白されるしマリは泣いちゃうし、その場で付き合うって流れになったから、もう大変だったよ。
みんなに急いで「ごめん彼女できたからもう会えない」って送ったよー」
…
あはーん。
なるほど。
もちろん、彼がそれなりにモテるしそれなりに遊んでいることは知っていました。
(女の子たちってことは割と遊んでたな…)
私ばっかりふらふらして、と自己嫌悪でしたが、さすがデーティング文化のフランス男子。
全部が全部筒抜けじゃなかっただけで、彼は彼で色々とあったようです。
でも、まあ、物は考えよう。
遊んでいた子たちがいたにしても、私と付き合うと決めた時点でその子たちとの関係は終わらせてくれた。
そこに注目することにしました。
(人のこと言えないしね、まじで)
現在交際歴3年、今年結婚予定
そんな感じで始まった私たち。
最初の1年は、彼がシェアハウスに住んでいたこともあり、会う時は私の家に来てもらってばかりでした。
約1時間かけて、週に2、3回を1年間!(今思えば大変だっただろうなあ…)
1年目の終わり頃から彼が引っ越して1人暮らしになり、今度は私が彼の家によく遊びに行くように。
付き合って2年目、彼が1人暮らしを1年ほど経験したあたりで私の方の部屋を解約。
キッチンお湯が出ない、洗濯機置き場がない(いちいち風呂場に排水ホースを繋げての移動式)、風呂場はお世辞にも新しくて綺麗とは言えない、という環境の2DKにて同棲開始。
そしてそれから1年後の2022年8月、念願のキッチンお湯が出て洗濯機置き場もちゃんとあって、お風呂場も追い焚き機能付きでフルリフォーム済みの3LDKにお引っ越し。
11月には3年記念日を迎え、そろそろ結婚かな、と話しています。
【ハロートークで付き合った話】まとめ
ハロートークは、何度も言いますが本来は語学学習者のためのアプリであり、出会い系アプリではありません。
が、この記事に辿り着いたということは、
- ハロートークで知り合った人のことを好きになっちゃったけど、出会い目的か本気か分からなくて不安
- ハロートークって出会い厨ばっかなんでしょ?真剣な人っているの?
- ハロートークでほんとに付き合った人っているの?
ということが知りたかったのではないでしょうか。
もう一度言いますが、正直どんなアプリでも、真剣な人もいれば遊び目的の人もいると思います。
どんな人だったら危ないのか。
どんな人だったら大丈夫だと分かるのか。
それは、結局はその人と向き合っているあなたにしか分かりません。
その人とよく会話をして、見極めるしかないです。
でも今、ハロートークがきっかけで好きな人がいる人には、私たちみたいなパターンもあるんだなあ、という感じで参考になれば幸いです。
コメント